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当院について

放射線科では診療放射線技師のスタッフが検査を担当いたします。患者様に優しく安全な検査を心掛けておりますので安心して検査を受けて下さい。

放射線科では、2008年(平成20年)から富士フィルムメディカル社の医療画像管理システム(PACS)を導入しフィルムレス化を実現しました。現在では全ての画像が電子データ化され、医師がモニターで画像診断を行います。

私たちスタッフは常に最良の画像を提供できるよう日々研鑽を積み患者様に還元していきます。

X線撮影検査装置

当院のX線(レントゲン)検査およびX線透視検査で使用する装置には、富士フィルムメディカル社製のフラットパネルシステムを導入(2022年10月)しています。フラットパネルの最大の特徴は既存システムに比べて低被ばくかつ短時間で画像が得られ画質向上も期待できます。

MRI

2017年1月よりSIMENS社製1.5T-超電導型MRI装置『MAGNETOM ESSENZA』を導入しました。以前のオープン型装置(0.3T)に比べ画質が大幅に向上し検査時間の短縮を実現します。

MRI : Magnetic Resonance Imagingは核磁気共鳴画像といい、強い磁力と電磁波を利用して体内の水素原子の分布を画像化する検査です。レントゲン検査やCT検査が苦手とする軟部組織を明瞭に描出することが可能なため、脳をはじめ脊髄、膝、肩など各関節の病変を明瞭に抽出します。

検査中はMRIの特性上、大きな騒音が発生し体が温かくなることがありますが心配いりません。当院では患者様が安心して検査を受けられるようスタッフが十分な対応と安全対策を整えております。

注意事項

MRI(1.5T)装置導入に伴い、患者様の体内外金属チェックを強化しております。事前に問診票と検査同意書にサインをお願いしています。なお、体内に埋め込まれた金属や精密機器などは場合によっては検査ができない可能性があります。検査に関するご質問は担当医または放射線科にご相談ください。

*条件付きMRI対応型ペースメーカを装着されている患者様からの問い合わせが増えておりますが、当院では施設基準を満たしていない為、検査を行うことが出来ませんので御了承下さい。

CT

当院では2021年5月より富士フィルムメディカル社『 Supria』16列マルチスライスCTを導入しています。

CT:Computed Tomography

CT装置の円筒部分の内部には、X線が発生する管球と管球から放出され人体を通過した X線の量を測定する検出器が向かい合うように位置しています。体の周囲を回転しながら連続的に管球から放射されたX線を反対側の検出器で捕らえ、コンピュータで体を輪切りにした断面像を構成します。ボリュームデータから任意の断面像や3D画像を得ることが可能です。整形外科では主に骨折の状態を詳細に調べる場合や手術が必要な場合に用いられます。

骨密度測定装置(DXA)

2019年5月より、最新最上位グレードの骨密度装置「Hologic社製 Horizon-A」を導入しました。脊椎や大腿骨などの骨密度をより正確に測定することができます。骨粗鬆症の診断と薬剤による治療効果、将来の骨折リスクを正確に判断することができます。また今回からBMD:骨密度、TBS:腰椎海綿骨微細構造指標、SMI:四肢筋肉量指標に加え、新たにHSA:大腿骨近位部構造力学的解析が可能となりました。

TBS iNsight(海綿骨微細構造指標ソフト)

当院では、道内で初めて骨微細構造を評価するTBS:Trabecular bone scoreを導入し骨粗鬆症の臨床診断に役立てています。TBSは腰椎骨密度測定画像における各画素の濃度変動を表すテクスチャー指標で、骨強度の決定要因の一つである海綿骨微細構造の簡便な評価法として期待されているものです。骨強度は骨密度と骨質によって説明されますが、これまで骨密度が高い方に起きる脆弱性骨折の評価は難しいものでした。今後はTBSを組み合わせることで骨密度と骨質の両方から評価することが可能となり、より正確な骨粗鬆症診断を提供します。

画像診断システム(PACS)

  1. 従来のフィルムによる診断から、高詳細モニター上で画像を表示し、画像処理(病変部の拡大など)も診察室で簡単におこなえ、いままで判別が難しかった小さな骨折や微細な病変も明瞭に表示出来ます。
  2. 画像データはサーバーに保管されます。
    それにより、次の来院時に保管してある患者様の過去の画像が瞬時に表示され前回との比較もモニター上で容易におこなえます。
  3. PACSにより診察室はもちろんナースステーションや手術室でも画像がモニター上で見られ最適な診断、治療がおこなえます。

C-Arm

2016年8月より、手術室にフラットディテクター型ミニC-Arm OrthoScan FD(GADELIUS社製)を道内で初導入しました。この装置は従来型よりも鮮明(高解像度・低ハレーション・低ノイズ)なX線透視画像を得ることができます。また、可動域が大幅に改善され様々な方向からの透視が可能となり、精度の高い整形外科手術に貢献します。2021年5月より、(SIEMENS社製)フラットパネル方式の大型C-Armを導入しました。当院ではC-Armを併列し2台体制で手術を行っております。